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暴力について先の「探偵~」で書いたけど、そしてほめたけど、此処で訂正しておく。
この映画のほうが暴力は重厚でかっこいい。そしてこの映画のほうが俺は出来がいいとおもう。少なくともこの映画を見ている間はずっと「日本の映画って負けてるやん」と思っていた。暴力、ということに関して妥協しない姿勢は東映のVシネのようにでかい声を張り上げて威嚇するような手頃なものではなく、静かに、そして押しつぶされそうなほどに一撃が重い映画になっていた。むろん、日本と同等の映像技術力をもってしてこの映画を作るからにはアプローチの違いでその暴力性を表現しているわけだ。そこのところを考えると、韓国の映画は「逃げ」のカットが少ないような気がする。カット割りの多さは意識していなかったので僕としてはいかんとも表現しがたいが、暴力のシーンをひといきで描ききるというその韓国映画の土壌の肥沃さ、それを受け取る韓国映画界の懐の深さを思い知った気分だった。
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ハードボイルドは、まちのおはなしだ。
探偵は街のテクスチャを、それを権謀術数を駆使して乗りこなす人間を、どちらも熟知しているがゆえに、僕らの水先案内人として成り立つ。そこでは探偵は探偵であるために街のどの勢力にも属して居ない。ゆえに、彼は街そのものに対して依存している。
ゆえに彼らには彼らの居つく街の匂いが染みついていなくてはならないし、キャラクタも街の正確にかなり影響されることになる。街の最小の縮図としての探偵、ハードボイルドは、だから街ごとにテイストも違うし、思想も好き嫌いもあってそれぞれキャラが立つ――――というのはまあ、真理なのだけど。
そんな彼らは一様に暴力の矛先を向けられ、かつ依頼人に対して誠実で、あらゆる勢力に対して失礼で、タフで、かつルールをわきまえていて、そしてそのうえでその一線を踏み越える。
似通っている。
まあどの町も突き詰めていけば似通っているし、みんな人間なんだから考えることは金か女かというくらいの剥けども剥けども真実が出てこないというハードボイルドそのままの展開になってしまうのですかね。世知辛いねえ。
というわけで作中では大泉洋はギムレットは飲むわウィスキーのショット飲むわでお約束はちゃんとしてました。でもおっぱいぱふぱふサンドイッチとかやってて殺。松田龍平は「まほろ~」といい、こういう中途半端にドライな役がよく似合ってる。なんでだろうね。おやじの遺伝なのかしら。俺個人的にはあの松山ケンイチよりは丸い「やぼったさ」が好きです。
札幌にもよくあってるしね。微妙なエロとかの退廃具合。都市圏が洗練されすぎているのか、札幌がむさいのかは知らないけど(昔札幌住んでました)あれくらいの寂れ具合は素晴らしいと思う。ちなみにススキノはそこまで大きい印象はない。
今気づいたけど、ハードボイルド好きだわ俺。ダシール・ハメットでも読むか。

(ネタバレアリ)

ハードボイルドの定義、というのは暴力を手心を加えずに書ききること、らしい。ウィキにはそう乗っていたので、とりあえず話半分程度で信頼して考える。
まあ確かに大泉洋と松田龍平が右翼にヤクザに雇われヤンキーにと殴り殴られ傷ついて、という繰り返しがちゃんと丁寧に描かれていて、中途半端な推理物なんて目じゃないくらい面白かった。松田龍平はちゃんと空手っぽい「受け」方してたし。数にモノを言わせた暴力っていいよなあ、と映画を見ながらほくそえんでました。大泉洋が腹筋われてたのもグッド。暴力はやっぱり筋力がないと。
というわけでバトルパートは満足だったのですが、それ以上にこの映画をハードボイルド足らしめているのが、小雪扮する沙織の最後の披露宴でチャカもって復讐→自害のシーン。
今回、小雪が復讐するそのシーンがとても格好良かった。
彼女は、ブーケから引き抜いた拳銃をその手に握り、口元ですこし笑いながら夫の敵を次々に討ち果たしていくさまは、まるでいつくしむようだった。その復讐の瞬間を。
復讐というものの本質を見た気がした。
飛び交う弾丸なんかより、「復讐はオノレの満足を最終的に求める行為だ」という事実のほうがよっぽどヴァイオレンスだし、ハードボイルドだった。そう思う。
監督は東映のVシネとかの畑出身の人なので、やっぱり暴力に対しては誠意がこもったカットを撮るなー、と感心しきりでした。こういう形の暴力もあるよね、とふと気づかされてしまった。
デンゼルー! あとトニスコー! だいすきだー!
というノリで借りたら、「マイ・ボディガード」と同じくらいよくできてて満足。とにかくアイディアがすごい。絵にしたときのスタイリッシュさ、っていうのが、特に動きのあるシーンで際立つ監督だなあ、と改めてトニスコを見直しました。なんというか、エネミー・オブ・アメリカ(現代はEnemy of stateだったと思う、たぶん……)の時も、ずっと追いかけっこやってたけど飽きなかったなあ、と思った。
あ、そういえばだけど、トニーさん、主役が黒人結構多い気がするぞ。
で、調べたらデンゼルが4、5本で断然トップだったので単にデンゼル萌えの人なのかなあ、と邪推してみたりしてます。特に近年の映画は三本ともデンゼルだし。
でも、エディ・マーフィー(ビバリー丘刑事2)とかウィル・スミス(エネミー・オブ・アメリカ)とか、やっぱり黒人の主役起用が多い気がするのですが如何。
でもやっぱりデンゼルはかっこいい。「グローリー」の時もよかったし。
主演女優はポーラ・パットン。かなりカワユくとられている気がするのです、個人的に。
そういえば最近トーチストーン制作の映画ばっか見ている気がする……

(ネタバレアリ)

ストーカーというのはレベルが上がるにつれて足音を消すスキルを身に着けたり、盗撮カメラを設置したり、電波情報を読み取ったりするわけですが。
デンゼルは。
なんと。
未来から観てる。
というニントモカントモ素に戻ると笑えてしまう映画でした。いやあそれを圧倒的な物量と物々しいマンパワー+未来のマッドなテクノロジーでやりきってしまうあたりがすごいんですけど。途中若干中二入ってるけど、まあそれも良し。デンゼルのシニカルで苦い笑いがちゃんとオチをつけてくれるから。
もうとにかくすごい。今考えるとすごい執念深いストーカーが大爆発する映画でした。
風呂やら日記やら、個人情報を漁りに漁りまくってかつデートにまでストーキングしたと思ったら今度は今の時代での自動車事故なんて全く気にもせずに犯人を追っかけるしで。

ううむ、今日はいったんここまで。
あとで書き直す。
先が見えない僕たちが振り返るべき過去はやはり昏い。何も見えない。
だからもっともっと前を振り返ろう、という映画でした。
で、感想はどうだったの?というわけですが、面白かった、というよりは幸福だった、そんな映画でした。
いや面白かったよ?
監督は吾朗さん。で、脚本がドン・ハヤオ。というわけで、あの63年の描写はハヤオさんの青春にモロかぶりしてるわけですね。で、そのノルタルジーを一つたりとももかくしてないあたりすごい。ブチ切れてる。恥ずかしさのかけらも画面から伝わってこない。これはすごい。
あ、でも監督がハヤオさんじゃないからその辺は妙に美化しちゃったんかな、どうなんでしょう。
手嶌葵は相変わらずいい声をしていてよかった。

(ネタバレあります)

上では便宜上ノスタルジー、と表記したものの、そうじゃないということに今になって気づいてしまった。
宮崎駿という人間のその精神性とか作家性とかをかんがみればわかるように、彼は徹底主義者だ。スポ根だ。この映画のほとばしるパトスそのものだ。ミスター昭和だ。
そして何よりも、その精神性のままこの平成を生きている。
というわけでR.E.Dなんて映画もあったが、宮崎駿こそがその称号をいただくのにふさわしいのではないのとなんとなく考えた。
ぶっちゃけ話はそこまでうまくない。脚本はハヤオなのに。
だって伏線を張っては回収することにはするが、その伏線が一点に集中せず、なんかだらしなく回収される。あんまり困難らしい困難も訪れず、どこまでもどこまでも順調に主人公たちはアツい学校生活と恋愛を謳歌していて、学校の隅っこでウジウジしていた俺はさっくり死にたくなった。まあ、個人的な感想はまあいいとする。いいとして、すべてがうまくいってしまう、そしてすべてがキレイなままで終わってしまう、なんかナウシカで最後のシーンでのナウシカの暴挙に反論をあげる輩がいなかったみたいに、とにかくどこまでもどこまでもまっすぐ入ってまっすぐ終わる。
そんなクリア前提の困難が目に付いた気がする。
あと、あんまり「たくましく生きる女子高生」っていう感じじゃなかった。炊事のシーンが多くて、その辺では何となく大変さが伝わってきてたけど、そのくらい今の学生だってする人はゴマンといるし。あ、ちなみに原作の海はものっそい大変です。(ダメ人間の百鬼夜行)むしろそのほかの学校生活のシーンはどこも楽しさに溢れ、そこでいきいきと生命をドライブさせている学生キャラに対してはもうなんだから妬みのルサンチマンも尽き果ててただただニコニコ映画を見るサルに成り下がってしまうくらいに幸せな画面、幸せな音楽、幸せなお話でした。
ジブリならではの筆致の細かさでカルチェラタンの魔窟とでも称すべき内部をカオスに描き切ったとことか、特によかったと思う。まるであそこだけファンタジーもののような壮麗さと退廃しきった腐れ学生の(だけど熱血な)ダメ空気が面白かった。森見富美彦みたいな雰囲気、といえばわかりやすいか。
モラトリアムを全力で無駄に生きてるあの感じが好き。
今日は別に何もなかったけど、一応かくべえと思ってここを書いてます。誰に強制されるでもないけどな。
まあジダラーク一直線なおいらのペースメーカーなので、とここまで書いたところでエロマンガ家のフクダーダ師匠を思い出してネットで検索して相変わらずエロいので満足満足してます。
あ、そういえば今日はschool food punishmentのライブチケ取れなかったのか。

小説を書きたくないので、何かをかんがえよう。
たとえば僕のことをかたるとか。
僕しか見ていないパブリックな空間というマニア向け露出AVみたいなこの状況について。
とか考えてたらそんなことを書くくらいなら原稿に取り掛かったほうがマシやと気づいてやっぱり鬱々うつつとなったとさ。

それにしても今日の文章はひどいな。
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