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過去というのは恐ろしいもので、ふとした瞬間に振り向くとそこにいて、ぎょっとするようななりをしているものだ。

別にうまいことを言おうとしているわけではなく、素直な感想として昔の自分が書いたブログを読んでそう思う。2014年の俺よ、そんなにはしゃいでお前誰やねん、一体どした、薬でも入れとるんか?という心持になる。何気なく張っていたが、リンクをTwitterアカウントに連携させてもよいものなのか。(恥ずかしさよりも撤回することの情けなさのほうが先に立つので、いったんこのままとする)

齢を経たから、というわけでもないのだが、今は一時的に全体的にテンションが下がっており、心の重心がどっしりとしているのでそこまで動揺するということもないのだが、平常時であればきつく現実から目をそらしていただろう。ドッペルゲンガーのことを自己幻視像といい、遭遇するともれなく死ぬらしいが、やはり自らの影を見るというのはあまり健康に良いことでもないのかもしれない。

というわけで、健康の話だ。


何せ、20代も後半だ。興味の中心も女や映画から健康に移るのも致し方ない。嘘だ。健康に興味なんてないし寿命にはもっと興味がない。コロナが世界を席巻していても、俺は半ばムキになってノーマスクノーケアのノーフューチャースタイルを貫き通している。最近は在宅ということもあり、時々ノー洋服スタイルでPCに向かっている。人はそれを全裸ともいう。

とにかく、社会人になって以来ずーっとたしなんでいたタバコを、2か月ほど前にやめた。ジムにも通い始め、暇な日は毎日10㎞歩き始めた。健康になったと思う。健康になるのはいいことらしく、誰に話しても褒められる。自分でも時々筋肉のついてきた腕周りを見て少しだけ鼻腔を膨らませたりしている。

一方で、精神的には割と鬱々としてくるから不思議だ。転職も経て、前のXXXXXみたいな職場も抜け、ようやっとまともな業界大手の会社に入れたと思ったのだが。

原因は多岐にわたっており、在宅勤務による閉塞感、友人と遊べないことによる不満、出会い系のやり取りの面倒くささ、税金の高さ、母親が将来に抱えるねっとりとした閉塞感、などなどあると思うのだが、一番はやはり、現在やっている仕事なのだと思う。

これから書くのは、自らが正しいという証明ではない。どちらかといえば、正しい/正しくないの外での適応力のあるなし、のように思う。

現在やっている仕事が、めちゃめちゃつまらないのだ。何がつまらないのか?明確だ。話が上司や客に通じないのだ。(特に上司に)

人間としてのコミュニケーションのアプローチが明確に違い、また、そのアプローチの仕方がいかにも老獪な古狸じみており、よく言えば後出し、悪く言えば錯乱したコミュニケーションを毎日受けている27歳の今日この頃である。

例えば、俺は「しゃべるのが長い」といわれる。結論だけシンプルに、そぎ落とされた言葉で語るべきなのだそうだ。それはそうかもしれない。コンサルティングに携わるものとして、シンプルでわかりやすい表現に勝るものはない。

一方で、言葉が直接的すぎる、という指摘も有難く頂戴した。一つ実例を挙げれば、「課題Xの優先度が劣後した」というのはあまりにもアグレッシヴなために不適切な言い回しであり、より適切には「課題Xの優先度は再度検討されるべきである」と言い表すべきなのだそうだ。再度検討。検討してどうするのだろうか。優先度は果たして上がるのか下がるのか。ほかの課題は優先度の検討をしなくてもよいのだろうか。畢竟、優先度とは相対的なものであり、母集団の中の1要素の優先度順位が変わるということは、別の要素の順位にも影響するのではないかしらん。イヤハヤ、ここまでくると俺の知らぬ理で動く宇宙に属しているのかもしれん。


もうこれ以上慇懃に皮肉るのも飽きたので直截に云うが、この二つの表現は、明らかに、意味が、違う。

何たる不幸だ。さらっとひとことでいうのも躊躇われる。ファッキンクソバカデカ不幸だ。意味が分からん。隙があれば膝から崩れ落ちて失禁したい。

こういう「ロジカルにものを考えるのが苦手だけどそれっぽい職歴とお客さんへのおべっかで金を稼ぐタイプのコンサル」から離れるために前職を辞したというのに、また俺はこういう苦労をしょい込んでしまっているのか。何ならこの案件自体、複数ある案件候補の中から希望の「優先度」を一番下にした案件だというのに、つくづく俺という人間はここぞというところで人生がうまくいかないものだなとため息が出る。まあ会社が変わったからと言ってそういう人間から全部解放されるとも、会社ごとで環境が100ちがうとも思ってはいなかったが、、、それにしても、、、それにしてもだよシャレにならんよホント。

こういうおじさんたちに囲まれて下っ端として仕事をすると、そもそも仮説志向もロジカルシンキングも大して通じず、気遣い・ノリ・力関係の三大黄金律が支配する魔境と化す。

つまりは、「合意の積み重ねを共通理解として、プロジェクトメンバ間の橋頭保を築く」「ロジックのつながりの先を仮説として提示し、納得感のあるビジョンを提示する」といった積み上げコツコツ型の努力の一切が悪手と化し、「初めから当たりそうな答えをなんとなく想像して数を打ち続ける」(無論外すと怒られる)「おべっかをつかう」(言いすぎると口が曲がる)「目をつぶって的外れのお小言をかみしめる」(略)といったカミカゼ特攻方式での仕事を強いられてしまうのだ。どうだ怖いだろう。恐怖パワーがこの辺に溜まってきただろう。(こめかみを指す)

というわけでストレスはたまり空は裂け海は干上がっているわけなのだが(神話的表現)、そのストレス解消の手段であった喫煙すら俺は奪われ、暮れなずむ人間砂漠のど真ん中でポツンとたたずむ格好に相成っているわけだ。喫煙は怖いが禁煙も怖い。喫煙は灰が真っ黒になるが禁煙しても黒くなった肺が白くなるわけではない。一方で、喫煙していることには感じなかったタール状の感情を処理することも、禁煙のこの身では難しい。でもストレスに押しつぶされそう。じゃあどうするんだ?書くんだよ。それが俺が鬱々となりながらも見つけた本能の部分だった。社会人になってなんとなくご無沙汰だった自己射影であり、社会人として進化の名残りのような欲望だった。


実際に、正確性や政治力や専門的な知見、抜け漏れについて考えなくてよい文書を書くというのは精神に良いということに書きながら気づく。落ちもフリもないが、ブログよ、俺は戻ってきた。

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